遠い記憶を呼び覚ました森八の千歳 / 金沢和菓子file 016

千歳:森八:石川県金沢市尾張町

夏になると、お中元で冷菓の取り扱いが多くなるのですが、和菓子屋の実力をみるなら、やはり定番の和菓子を食べなきゃいかんだろう、ということで、今回は、森八はいわゆる定番和菓子の詰め合わせを取り寄せてみました。

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まずは、「千歳」。十六世紀ごろの兵糧が菓子になって今日まで伝えられてきたという歴史ある和菓子。森八の代表銘菓だそうです。


上質の「米飴」を使っているので、冷やすと皮が固くなるそうです。そうなったら、20度以上の温かい場所で一時間放置、すればオッケーらしいですが、我が家は一回はエアコンなしで自然の風だよりなので、冷蔵庫に入れない限り夏は大丈夫です。

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赤と白の紅白めでたい雰囲気の和菓子です。

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こどもが大福かと思って、食べかけたのですが、ちょっと味が口にあわなかったようです。

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こどもが、かじったのをぽいと口に入れると、なるほど、今風でない昔懐かしい味がします。

そして、その懐かしい味は、わたしの記憶の奥底に眠っていたある一つの記憶を呼び覚ましました。

母が好きなはったい粉

わたしの母は、こどものころ、戦争を経験した世代です。わたしが小さい頃には、よくはったい粉を水だったかお湯だったかでねったものを、おいしい、おいしい、と言って食べていました。(もしかすると、今でも食べているかもしれません。)子どもの頃、よく食べていたんだそうです。

わたしは、一度、食べさせてもらって、「×○※▼☆」な味だったので、その後は、食べろと言われても、食べませんでした。そりゃあ、戦争で物がなかったから、おいしかったんじゃないの?ということを言っていたような気がします。

今回、この「千歳」を食べて、そういう母との出来事を唐突に思い出しました。

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「千歳」は、いまどきの甘味に慣れた子どもたちには、確かにウケない味かもしれません。

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ですが、連綿と伝わってきたその味は、無意識に人の記憶を揺り動かす力があるんじゃないか、と、驚きました。

加賀百万石の和菓子店の実力はただものではないですね。

まだまだ、金沢和菓子三昧予習編は続きます。

続く >>>

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金沢和菓子旅行記について

2008年と2009年に金沢へ旅行して、和菓子ハントしてきました。記事数が膨大なので、こちらの2つの一覧を参考に見てください。

▶ 金沢和菓子旅行2009記事一覧
▶ 金沢和菓子旅行2008記事一覧

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