藤戸まんぢゅう:藤戸饅頭本舗:岡山県倉敷市
無性にあんこが食べたくなる時がある。
砂糖で炊いたあんこ缶をまるっとそのまま食べるのも割と美味しいけれど、いささか風情にはかけるかもしれない。
和菓子としてあんこメインで食べるなら、羊羹だとねっちりしすぎているし、まんじゅうだと小麦の皮の良し悪しが気になってしまうのが余分だ。
そういう時は、やはり薄皮まんじゅうだと思う。
幸い、岡山には、藤戸饅頭と大手まんぢゅうという、薄皮饅頭の二大巨頭(わたし的に)が存在する。
藤戸饅頭は創業1184年(寿永3年)、大手饅頭は創業1837年(天保8年)。
どちらも歴史ある和菓子屋で、どちらの薄皮饅頭も甲乙つけがたくうまい。
そしてよく似ている。
がわのパッケージをむいて、皿に盛って出されたら、どっちがどっちか、多分わたしにはわからないと思う。
うまければ、どっちでもいい。どっちも好きだから。
ただ、今まで、認知度では大手まんぢゅうの方が勝っていたのではないかと思っていた。
わたしの個人的な環境かもしれないけれど、大手饅頭は、割と入手しやすいイメージがあった。
そのへんのスーパーで買える。
岡山発の大手饅頭より、倉敷発の藤戸饅頭の方が入手が難しい。
今日は大手饅頭ではなく、藤戸饅頭の気分だと思ったら、倉敷駅の土産物売り場まで買いに行ってた。
ところが最近、藤戸饅頭をスーパーで見かけるようになった(気がする)。
頻度は多くはないけれど、あれ?こんなところで藤戸饅頭売ってたっけ?と思うことが増えた(気がする)。
わたしが気づいてなかった、わたしの行動範囲外では売ってたということもありうるけれど、にしても、土産物売り場でない場所で見かける頻度が増えた気がする。
販路の見直しでも行ったのだろうか?
普段見かけないので、つい嬉しくて買ってしまったじゃないか。
パッケージが渋い。
まあ5個くらいは、ぺろっと一食でいけるよね、うん。あっという間になくなるよね。
これから、定期的に入荷したら嬉しいな。
地元だから応援したい気持ちもある。
まるっと中はあんこで、周りの皮が主張しすぎないのがいい。
ダイレクトに餡の美味しさが飛び込んでくる。
というか、あんこが上手くないと、成り立たない和菓子だよね、これは。
むふー、美味しい☆ たまらん。
日持ちはあまりしないので、購入する時は食べきれるような量にしたのがいいと思うけど、あんこが好きな人へのちょっとした手土産や、おやつには、ほんとおすすめ。
岡山県内以外だと、東京のデパ地下でも買えるようなので、興味のある方は、藤戸饅頭本舗さんのサイトをチェックしてくださいな。