上生菓子「荘子の夢」
011お正月の和菓子
2007.01.27
上生菓子「荘子の夢」:ひらい:岡山県倉敷市
和菓子につけられた名前に惹かれて買ってしまった、「荘子の夢」。

おそらくこの和菓子を作った職人さんは、このお話をモチーフにしていると思われます。うろ覚えなので、Wikipediaで確認してみました。
荘子の思想を表す代表的な説話として胡蝶の夢がある。「荘周が夢を見て蝶になり、蝶として大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか。どちらともわからぬ、どちらでもかまわない。」
Wikipedia荘子より抜粋
自分が蝶の夢を見ているのか、あるいは自分が蝶の夢なのか。考えていると、現実感が希薄になってくる自分も割と好きなお話です。
上生菓子「荘子の夢」和菓子レビュー
さて、ひらいの、「荘子の夢」です。ぱっと目に入るのは、クリーム色から薄い緑への淡いグラデーション。
幻想的な夢の世界を美しく表しています。
白あんで(たぶん)、蝶を2匹あしらっています。さわると、すぐに蝶の形が崩れてしまうのもなんだか夢の世界のようで。羊羹にしなかったのは、そのせい?と深読みしまくったり。

手にもってみると、まわりの生地は意外と固めで、でも噛むとほろりとかめてしまう不思議な食感。まわりの生地は甘くないというか、あまりはっきりした味を感じない。

でも中の白あんが甘くて二つを一緒にいただくと、あっさりとした甘い和菓子になる。なんとも不思議。
モチーフをひどく気に入ってしまいました。素敵♪
ひらいの和菓子とフラワーギフト。
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