和菓子のアン 坂木司
坂木司さんの「和菓子のアン」という小説を読みました。
最初、和菓子の解説書かなにかかと思って、一応買うだけ買って放置してたんですよ。
電子書籍の楽天Koboで買ったのですが、病院の待ち時間が暇だったので、読み始めたら、和菓子にまつわるミステリーとほんのりラブの入った小説で、とてもおもしろい!
思わず、そのまま、病院が終わった後も読んで、一気に読み終わってしまいました。
いやあ、おもしろかった!
主人公は「アンちゃん」と呼ばれるぽっちゃりめの女子。
高校を卒業しても、就職も決まらず、そろそろ困ったな、と思った頃に、デパ地下に出店している和菓子屋さんに就職が決まります。
こどものころ太ってることをからかわれたせいで、イケメン男子が苦手なんだけど、就職してみたらいないと思ってたイケメン男子がいて・・・。
女性店長と、若手男性社員のイケメン橘くん、元ヤンキーの同年代の女子と、登場人物も実に個性的。
特に、イケメン橘くんがいいキャラ出してる。ただのイケメンではないw
もうこれは、ぜひ本編で堪能して欲しいので、ここでは書きませんが、橘くんのキャラ、大好きです。
そして、和菓子屋さんで起きる、ちょっとした事件ともいえない、和菓子にまつわる出来事が、解き明かされていくのですが、これが和菓子好きにはたまらない。
ほほう、なるほど!と、うならされます。
時に暖かく、時にせつなく、和菓子にまつわる出来事が語られていきます。
そして、そして、全然恋愛小説っぽくないんだけど、実は読み終わってから、
おおおおおおお、これ、恋愛小説じゃーーーーんんんんん!!!
と後からガツンとくるんですよね。
ラストシーンとか、「待ち人来るが、わかりがたし」って、つまり、そういうことよね!!!???
みたいな。
ここで終わりますか!!という悶絶しそうな余韻のある終わり方で、続き書いて!!と思ってしまいますw
和菓子好きな方、ミステリー好きな方、ほんのり恋愛小説が好きな方、おすすめなので、是非読んでみて!
ちなみに、アンちゃんみたいにデパ地下で働きたいわあ☆という方は、こちらの記事をチェック!